猫の不妊手術・去勢手術のリスクとメリット・デメリット、徹底解説!🐱🏥 知って安心、愛猫の未来を守るために✨
愛猫の不妊手術・去勢手術、考えていますか?手術には様々なメリットがありますが、同時にリスクも存在します。今回は、手術に伴うリスクとメリット・デメリット、そして手術内容について、獣医監修のもと、可能性や具体的な症状などを詳しく解説します。不安や疑問を解消し、愛猫にとって最善の選択をするための参考にしてください。
不妊手術・去勢手術とは?🐱🏥
不妊手術・去勢手術は、猫の生殖機能をなくす手術です。 不妊手術はメスの猫に対して卵巣と子宮を摘出する手術、去勢手術はオスの猫に対して精巣を摘出する手術です。
不妊手術の手順
- 麻酔:全身麻酔を行います。
- 開腹:腹部を切開し、卵巣と子宮を摘出します。
- 縫合:切開した部分を縫合します。
去勢手術の手順
- 麻酔:全身麻酔を行います。
- 切開:陰嚢を切開し、精巣を摘出します。
- 縫合:切開した部分を縫合します。
不妊手術・去勢手術のメリット✨
- 望まれない妊娠の防止: 猫は繁殖力が強く、年に数回出産することも可能です。不妊手術・去勢手術をすることで、望まれない妊娠を防ぎ、不幸な猫を増やさないことにつながります。
- 発情期のストレス軽減: 猫の発情期は、鳴き声やマーキング、攻撃性など、猫自身にとっても飼い主さんにとってもストレスになることがあります。不妊手術・去勢手術をすることで、これらのストレスを軽減することができます。
- 生殖器系の病気の予防: 不妊手術は子宮蓄膿症、卵巣腫瘍、乳腺腫瘍などのリスクを減らし、去勢手術は精巣腫瘍、前立腺肥大などのリスクを減らすことができます。
- 問題行動の軽減: 去勢手術をすることで、オス猫のマーキングや攻撃性が軽減されることがあります。
不妊手術・去勢手術のデメリット⚠️
- 手術のリスク: 手術には麻酔リスクや感染症、出血などのリスクがあります。(後述)
- 性格の変化: 去勢手術後、オス猫の性格が穏やかになることがありますが、逆に活動性が低下したり、太りやすくなったりすることもあります。
- 費用: 手術費用は病院や地域によって異なりますが、一般的に不妊手術の方が高額です。
手術全般のリスク:どんな手術にも伴う可能性🏥
- 麻酔リスク: 猫の年齢、健康状態、体質によって、麻酔薬に対する反応は異なります。稀に、アレルギー反応(発疹、呼吸困難、ショック症状など)や、麻酔からの覚醒遅延、低体温、悪心・嘔吐などの副作用が起こることがあります。また、高齢の猫や持病のある猫は、麻酔のリスクが高くなる傾向があります。
- 感染症: 手術部位や手術器具からの細菌感染のリスクがあります。感染症が起こると、手術部位の発赤、腫れ、熱感、痛みなどが現れます。適切な消毒や抗生物質の投与で予防・治療できますが、重症化すると敗血症などの命に関わる状態になることもあります。
- 出血: 手術中の出血や術後の内出血のリスクがあります。手術部位からの少量の出血は通常問題ありませんが、大量出血や止まらない出血は危険な状態です。また、内出血は皮下や腹腔内で起こり、貧血や呼吸困難を引き起こす可能性があります。
- 術後合併症: 手術後には、疼痛、腫れ、発熱などの合併症が起こることがあります。これらの症状は、通常数日で改善しますが、長引く場合は獣医さんに相談しましょう。また、稀に、縫合不全や癒着などの合併症が起こることもあります。
不妊手術のリスク:女の子特有の注意点🎀
- 卵巣残存症候群 (ORS): 手術で卵巣を完全に摘出できなかった場合、卵巣組織の一部が残ってしまうことがあります。ORSになると、発情行動(鳴き声、マーキング、外陰部の腫脹など)が見られたり、乳腺腫瘍のリスクが高まったりします。再手術が必要になることもあります。
- 尿失禁: 不妊手術により、尿道括約筋が弱まり、尿漏れを起こすことがあります。特に、若い猫や肥満の猫で起こりやすいとされています。軽度の場合は自然に治癒することもありますが、重度の場合は薬物療法や手術が必要になることもあります。
- 子宮蓄膿症: 手術前に子宮内に細菌が感染していた場合、子宮蓄膿症を発症することがあります。子宮蓄膿症は、子宮内に膿が溜まり、発熱、食欲不振、嘔吐、下痢などの症状を引き起こします。緊急手術が必要になるため、早期発見・早期治療が重要です。
去勢手術のリスク:男の子特有の注意点🚹
- 尿道閉塞: 去勢手術により、男性ホルモンの分泌が減少し、尿道が狭くなることがあります。尿道が狭くなると、尿路結石や尿道プラグ(尿道の粘液栓)などが詰まりやすくなり、尿閉塞を起こすリスクが高まります。尿閉塞は命に関わる危険な状態であるため、早期発見・早期治療が重要です。
- 精巣腫瘍: 去勢手術前に精巣腫瘍があった場合、リンパ節や他の臓器に転移している可能性があります。転移があると、手術だけでは完治が難しく、抗がん剤治療や放射線治療が必要になることもあります。
- 会陰ヘルニア: 去勢手術により、会陰部の筋肉が弱まり、直腸や膀胱などが皮膚の下に脱出する会陰ヘルニアを起こすことがあります。会陰ヘルニアは、排便困難や排尿困難を引き起こすため、手術が必要になります。
リスクを最小限にするために:術前・術後のケアが重要✨
- 術前検査: 猫の年齢や健康状態を把握するため、血液検査、レントゲン検査、超音波検査などを行います。これらの検査で異常が見つかった場合は、手術を延期したり、治療を行ったりする必要があります。
- 適切な病院選び: 経験豊富な獣医がいる病院を選びましょう。手術実績や設備、術後のケア体制などを確認することも大切です。セカンドオピニオンを受けることも検討しましょう。
- 術後のケア: 獣医の指示に従い、安静を保ち、傷口の清潔を保ちましょう。エリザベスカラーや術後服を着用させることで、傷口を舐めたり、引っ掻いたりするのを防ぎます。
- エリザベスカラー: 傷口を保護するための円錐形のカラーです。様々な素材やサイズがあり、猫の性格や体格に合わせて選びましょう。(例:ソフトタイプ:約1,000円~、プラスチックタイプ:約500円~)
- 術後服: 傷口を保護するための服です。通気性が良く、動きやすいものを選びましょう。(例:約2,000円~)
- 定期的な健康チェック: 術後も定期的に健康チェックを受け、異常があればすぐに相談しましょう。特に、尿閉塞や感染症などの合併症は早期発見・早期治療が重要です。
リスクとメリット・デメリットを比較検討し、愛猫にとって最善の選択を🐾
不妊手術・去勢手術にはリスクもありますが、メリットもたくさんあります。 リスクとメリット・デメリットを比較検討し、愛猫にとって最善の選択をしましょう。 獣医さんとよく相談し、不安や疑問を解消してから手術に臨むことが大切です。