猫の耳ダニ:気になる症状、検査方法、費用、治療法、注意点
耳ダニとは?
猫の耳ダニは、ミミヒゼンダニというダニが寄生することで起こる皮膚病です。このダニは、猫の耳の中に寄生し、皮膚の角質や分泌物を食べて生きています。感染すると、強い痒みや炎症を引き起こし、放置すると外耳炎や中耳炎に発展する可能性があります。
猫の耳ダニの症状
- 激しい痒み: 猫が頻繁に耳を掻いたり、頭を振ったりします。
- 黒い耳垢: 耳の中に黒い湿った耳垢が溜まります。これは、ダニの糞や分泌物、炎症によるものです。
- 耳の赤み、腫れ: 耳の中や周囲の皮膚が赤く腫れたり、炎症を起こしたりします。
- 悪臭: 耳垢から独特の悪臭がすることがあります。
検査方法
- 視診: 獣医師が耳鏡を使って耳の中を直接観察し、ダニや耳垢の状態を確認します。
- 顕微鏡検査: 耳垢を採取し、顕微鏡でダニや卵の有無を調べます。
検査費用
検査費用は動物病院によって異なりますが、視診と顕微鏡検査を合わせて、1,000円〜3,000円程度が目安です。
治療法
- 駆虫薬: 点耳薬や飲み薬など、ダニを駆除する薬を投与します。
- 耳洗浄: 耳垢や分泌物を除去し、清潔に保つために洗浄を行います。
- 炎症を抑える薬: 炎症がひどい場合は、ステロイド剤などの炎症を抑える薬を併用する場合があります。
治療期間は、ダニの駆除状況や炎症の程度によって異なりますが、通常2〜4週間程度かかります。
治療中の注意点
- 再発防止: ダニは感染力が高いため、他の猫やペットにも感染する可能性があります。多頭飼育の場合は、全ての猫を同時に治療することが重要です。
- 環境の清掃: 猫が使用している寝具やタオルなどをこまめに洗濯し、ダニの繁殖を防ぎましょう。
- 定期的なチェック: 治療後も定期的に動物病院で検査を受け、再発していないか確認しましょう。
まとめ
猫の耳ダニは、早期発見・早期治療が重要です。気になる症状が見られた場合は、早めに動物病院を受診し、適切な治療を受けましょう。